リフティングのご相談をしていると、似たようなお話をよく伺います。「流行りのリフティングは全部受けてみたのに、なぜハリは変わらないのでしょうか」。ウルセラもサーマクールもよい機器ですが、肌のごわつきや小じわがそのままであれば、機器をもう一つ重ねるよりも、アプローチそのものを変えるべきときがあります。

この記事では、引き締めるリフティング(サーマクール)と、古くなった表面を整えるリフティング(ウルトラクリア)がどう違うのか、そして診察室で二つのうちどちらをお勧めしているのかをまとめました。
引き締めるリフティングと整えるリフティングは、性質が異なります
ウルセラ、サーマクール、シュリンクといった機器は、表皮を飛び越えて、真皮とその下の皮下脂肪、筋膜層にエネルギーを届けます。コラーゲンの生成を促し、緩んだ層を引き締めて持ち上げる方法です。表面のダメージを最小限に抑えながらハリを引き上げるアプローチです。
問題はここから始まります。

すでにハリを失った肌で、引き締めだけでは足りない理由
老化がかなり進み、ハリを大きく失った肌では、最小限の刺激だけでは変化の幅が限られます。サーマクールFLXのような高周波でも反応が鈍い方に対して、私が別の道を考えるようになったのは、まさにこの点です。引き締めて持ち上げることから一歩進んで、古くなった表面そのものを新たに整える「スキンリセット」という考え方へ方向を変えるということです。
引き締めで足りないなら、古い層をそのままにして引っ張る代わりに、表面を整え直すアプローチが必要かもしれません。
ウルトラクリアは何が違うのか
ウルトラクリアは、2910nm波長のエルビウムグラスファイバーレーザーです。用語はなじみがないかもしれませんが、ポイントは三つにまとめられます。
- 水によく反応する波長:皮膚の約70%は水分です。2910nmは水分の吸収度が高い帯域なので、エネルギーが周囲に散らばるよりも、ターゲットの組織に集中しやすい傾向があります。
- 焼きすぎない方法:かつてのCO2レーザーは、組織を削る割合よりも周囲を焼く熱のほうが大きく、回復に時間がかかりました。ウルトラクリアはエネルギーの大部分を浸透に使い、止血(凝固)の割合を下げることで、痛みやダウンタイムが減ったと評価されています。
- パルスの自動制御:1秒間に数千回照射され、削るパルスと止血のパルスを自ら調整します。施術時間が短くなり、不快感が減る背景です。
三つのモードで肌タイプに合わせます
肌タイプが違えば、施術も変わるべきです。ウルトラクリアは大きく三つのモードに分かれます。
- クリアモード(表皮):表面を薄く整え、キメとトーンを整える。透明感が出る印象から「ウェディングレーザー」と呼ばれることもあります。
- ウルトラモード(真皮):小じわや傷跡に重きを置いたモードで、真皮のコラーゲン再生に焦点を当てます。
- コアリングモード(収縮):深いしわや深い傷跡を狙い、熱刺激で収縮を促します。
ひと目で見る比較
| 区分 | サーマクール系(高周波) | ウルトラクリア(レーザー) |
|---|---|---|
| 作用の仕方 | 真皮と筋膜を引き締めてコラーゲンを誘導 | 古くなった表面を整えて再生を誘導 |
| 合いやすいケース | たるみとハリの低下が中心 | キメや小じわ、傷跡、くすみを伴う |
| 回復とダウンタイム | 表面のダメージが少なく、日常復帰が早いほう | 表面を扱うため初期のケア期間が必要 |
| 注意点 | たるみが大きい場合は変化の幅が限られる | 暗めの肌トーンは色素沈着の可能性を考慮して設定 |
では、診察室ではどのようにお勧めしているのか
正直なところ、表面を扱うレーザーにはいつも慎重になります。特にトーンが暗めのアジア人の肌は、強いレーザーのあとに色素沈着が残ることがあるため、設定を控えめにしています。それでも、ウルトラクリアのビームの質や回復の様子、結果を見て、アジア人の肌にも比較的安全に適用できると判断しています。
まとめると、こうなります。サーマクールで満足のいく変化が見られた方は、サーマクールを続けられるほうがよいでしょう。引き締めだけでは足りない方や、古くなったキメ、色素、傷跡も一緒にお悩みの方は、ウルトラクリアを検討できます。もちろん、ウルトラクリアも長所だけの機器ではないため、その点は別途取り上げる予定です。リフティング機器全般をまず整理したい方は、リフティング施術の種類をまとめた記事とサーマクールとウルセラの比較記事、そしてデンサーティとサーマクールの比較も併せて参考にしていただくと、方向性を定めやすくなります。
ご自身の肌が引き締め型なのかリセット型なのか迷ったら、チャットでまず肌の状態を確認する

正確なモードと強さは肌の状態によって異なりますので、今すぐチャットでリフティングの方向性を相談するから、まず状態を確認されることをお勧めします。
執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2026年1月30日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適した施術や結果は個人の肌の状態によって異なる場合があります。正確な診断は、ご来院のうえでのご相談を通じてご確認ください。