こんにちは。オアロ皮膚科でリフティング施術を担当している皮膚科専門医です。規模の大きな皮膚科でウルセラやサーマクールなどさまざまなリフティング施術を長く手がけてきており、比較的最近韓国に導入されたデンサーティの施術も継続して行ってきたご縁で、この機器のキードクターを務めることになりました。そこで今日は、診察室でよく受ける質問を一つ取り上げてみようと思います。「デンサーティは本当にサーマクールに匹敵するのですか?」

デンサーティはどのような位置づけの機器なのか
デンサーティは、単極型高周波(Monopolar RF)系のリフティング機器の中で、最も新しく発売されたものの一つです。登場当初からサーマクールに真っ向から挑戦状をたたきつけたと評されてきましたが、実際に細かく見てみると、その表現はあながち誇張ではありません。
リフティング市場では、機器の性能と同じくらいブランドイメージが大きな比重を占めます。デンサーティも、よく知られた俳優を広告モデルに起用するほどブランディングに力を入れた機器であることから、サーマクールが長く守ってきた地位を狙っているという印象を与えます。

サーマクール、デンサーティ、オリジオといった単極型高周波機器の原理は、結局一つに集約されます。真皮に高周波エネルギーを伝えてコラーゲンの生成を刺激し、その反応によって肌の弾力の変化を促す方法です。高周波が肌の中でどのように作用するのかを、もう少し基礎から確認したい方は、サーマクールやデンサーティを受ける前に知っておきたい高周波の原理を先にお読みいただくのもよいでしょう。

なぜサーマクールと比較せざるをえないのか
デンサーティが狙う相手がサーマクールである以上、二つの機器を並べて見ることは避けられません。
サーマクールFLXの前のバージョンであるサーマクールCPTは、初期の抵抗値だけを測定してエネルギー値を決める仕組みでした。そのため、部位ごとに精密なエネルギーを伝えるうえでやや物足りなさがありました。一方、サーマクールFLXとデンサーティは、ショットごとにチューニングパルスで肌の抵抗値を読み直し、それに合わせて出力と冷却を補正します。その結果、より安全に、かつ均一な深さと強さでエネルギーを伝えられるようになりました。

単極型高周波は、対極板をどこに貼るかによって治療の強さが変わることがあります。そのため精密な施術のためには、ショットごとにインピーダンスのフィードバックを受けて出力と冷却を調整する過程が、事実上欠かせません。
チップのサイズ、周波数、出力はどれほど似ているのか
チップのサイズは、伝わるエネルギー量や浸透の深さと直結しています。一般に照射面積が広いほど、エネルギーはより広く深く届きます。デンサーティのチップのサイズは、サーマクールFLXと同じ規格です。
- アイチップ 0.25cm2
- フェイスチップ 4cm2
つまり、同じ面積で同じ深さに、似たエネルギーを伝えられる設計だということです。
周波数も確認しておきたい点です。高周波は周波数が高いほど治療範囲が狭くなる代わりに比較的精巧な施術が可能になり、主に浅い層に作用します。逆に周波数が低いと、より深い層まで浸透します。二つの機器の主要な数値をまとめると次のとおりです。
| 項目 | サーマクールFLX | デンサーティ |
|---|---|---|
| 方式 | 単極型高周波 | 単極型高周波ベース |
| 周波数 | 6.78MHz | 6.78MHz |
| 最大出力 | 400W | 400W |
| チップ規格 | 0.25cm2 / 4cm2 | 0.25cm2 / 4cm2 |
| 冷却段階 | 5段階 | 5段階および冷却缶の温度維持 |

数値だけを見ても、サーマクールを真正面から狙って作られた機器であることがおわかりいただけると思います。車にたとえるなら、最大出力はエンジン性能、冷却はブレーキ性能にあたります。よく走るのと同じくらい、しっかり止まることも大切です。強力な冷却が表皮を守っている間に、高周波が深いところまで届くことができるからです。
リフティング機器選び全体の見取り図が気になる方は、ウルセラ、サーマクール、デンサーティ、オリジオを一度に比較したリフティング選びのガイドも参考になります。今のご自身の肌の状態に何が合うのか迷っている方は、今すぐチャットで相談するから、まず方向性をつかんでみるのもよいでしょう。
冷却:霜がつけば、すべて良いのか
施術を受けたことのある方はご存じかと思いますが、デンサーティのチップは、サーマクールと同様に施術後チップに霜がつくほど強い冷却性能を示します。ただし、霜がつくからといって無条件に良いというわけではありません。ちなみに、オリジオではこうした現象を見たことがありません。

デンサーティはサーマクールと同じく5段階の冷却調整が可能ですが、さらにもう一つの要素が加わっています。冷却缶の温度を一定に保ち、季節によって変わる施術室の温度に関係なく、一定の冷却能力を維持してくれるという点です。ここまでくれば、なぜ私が何度もサーマクールを引き合いに出したのか、おわかりいただけると思います。
デンサーティがサーマクールより一歩先を行く点
ここまでは「サーマクールにとても似ている」という話でした。ところがデンサーティには、サーマクールにはないカードがもう一枚あります。

サーマクールのような単極型高周波に加えて、インモードのように双極型高周波(Bipolar RF)も併用する新しいチップのラインアップ、ハイチップが追加されています。この組み合わせでは比較的早い反応が報告されることもありますが、もちろん反応の速さや程度には個人差があります。


単極型高周波と双極型高周波がそれぞれどのような特徴を持つのか混乱している方は、単極型高周波と双極型高周波の違いをまとめた記事で原理を別途整理していますので、併せてお読みいただくことをおすすめします。

まだ動物実験段階の資料ではありますが、単極型高周波と双極型高周波を時間差をつけて一緒に照射したところ、単極型単独よりも良い結果が観察されたという報告があります。ある意味、当然の方向性だともいえるでしょう。

従来の単極型高周波では、双極子モーメント(dipole moment)は主に上下方向にのみ生じます。ここに双極型高周波が加わると、双極子モーメントが左右方向にも生じ、もう少し浅い皮膚層にもエネルギーを効果的に伝えられるようになります。その結果、肌のキメや小じわといったテクスチャーの改善で利点が期待される部分です。個人的には、この点こそがデンサーティがサーマクールより一歩先を行くところだと考えています。
では、診察室では何を見るのか
まとめると次のとおりです。
- 周波数、出力、チップ規格といった基本的な骨組みは、サーマクールとデンサーティで事実上同じ水準です。
- デンサーティは、冷却缶の温度維持と双極型高周波の組み合わせという差別化ポイントを加えました。
- ただしサーマクールには、長い時間をかけて検証されてきた実績という、数字だけでは換算できない強みがあります。
新しく出た機器が無条件に優れている、あるいは古い機器が無条件に安全だといった二分法は、診察室ではあまり当てはまりません。皮膚の厚さ、たるみの様相、望む方向性によって、同じ人でもおすすめする機器が変わります。これまで高価なリフティングの代名詞だったサーマクールが積み重ねてきた検証の価値があり、その隣に完成度の高い新しいモノポーラ機器が登場した今の健全な競争は、私のような施術者にとってもうれしいことです。
ご自身の肌にはサーマクールとデンサーティのどちらが合うのか迷っている方は、まず状態を確認してから方向性を決めるのがいちばんの近道です。機器ごとの特性が気になる方は、診察室で一緒に確認するデンサーティの施術案内とサーマクールFLXの施術案内もご参照ください。
チャットで相談する長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2024年2月2日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適した治療や結果は個人の状態によって異なる場合があります。