リフティングのカウンセリングを長く続けていると、結局は同じ質問にたどり着きます。「高周波リフティングは、どれを受ければいいですか?」機器の名前は何十種類もありますが、大きく見ると、高周波は電極をいくつ使うかによって単極性方式と双極性方式に分かれます。この二つはマーケティング用語ではなく、エネルギーが肌に伝わる物理的な方式そのものが異なります。今日は二つの方式の原理と、私が診察室でどちらに方向性を定めるのかを整理してみます。
電極の数が二つの道を分ける
最も根本的な違いはシンプルです。単極性高周波(Monopolar RF)は治療電極が一つ、双極性高周波(Bipolar RF)は治療電極が二つ以上(+α)です。この一つの構造の違いが、熱が広がる深さと範囲を決めます。
- 単極性系:サーマクール、デンサーティ、テンサーマ、オリジオ、ボルニューマー
- 双極性系:インモード、3DEEP
サーマクールとデンサーティがどのような原理で熱を生み出すのかをもう少し掘り下げた話は、サーマクールとデンサーティ、高周波の原理から改めて見た記事にまとめています。

なぜ一方は深く、一方は広く広がるのか
二つの方式の性格を一行でまとめると、次のようになります。単極性は相対的に深さへ入り込み、双極性は相対的に範囲へ広がります。下の図を見ると、エネルギーが流れる形がひと目でわかります。

| 区分 | 単極性高周波 | 双極性高周波 |
|---|---|---|
| 治療電極 | 1個+対極板 | 2個以上 |
| エネルギーの傾向 | 深さ重視 | 範囲重視 |
| 冷却 | 必須 | 多くはなし |
| 痛み | 比較的ある | ほとんどない |
| 代表的な機器 | サーマクール、デンサーティ、オリジオ | インモード、3DEEP |
単極性高周波はどのように熱を送り込むのか
単極性は治療電極に加えて、背中や腰に貼る対極板(接地パッド)を一緒に使います。電流は治療電極から接地電極の方向へ流れ、一般的に治療電極の大きさの半分ほどの深さまで高周波エネルギーが浸透します。
双極性に比べて相対的に強い出力を使うため、やけどを防ぐための冷却機能が必須です。そしてこの冷却は単に表面を冷やすだけでなく、実際の浸透深度にも影響を与えます。デンサーティやサーマクールのような機器を選ぶとき、原理を知った上でアプローチした方がよい理由がここにあります。各機器そのものが気になる方は、デンサーティとサーマクールFLXの紹介もご参考ください。
リフティング機器全般をどのように比較して選ぶのかがさらに気になる方は、ウルセラ、サーマクール、デンサーティ、オリジオを比べて悩んだ記事もあわせてお読みいただくことをお勧めします。どの方式がご自身の肌に合うか判断がつかない場合は、今すぐチャットで相談するからお気軽にお尋ねください。
双極性高周波の長所と、見落としやすい限界
双極性を使うインモードのフォーマ(Forma)の場合、深い部分よりも表面で最も多くの熱を生じます。冷却機能がないため、肌の奥深くに熱エネルギーを届けるには構造的な限界があり、その分、効果も限られざるを得ません。
その代わり、長所もはっきりしています。
- 単極性に比べて、比較的早く変化を実感しやすい(実感の程度には個人差があります)
- 消耗品のチップがないため、比較的費用負担が少ない
- 痛みがほとんどなく、手軽に受けられる
出力は調整できますが、一般的には肌の表面温度を43度ほどまで上げて、コラーゲンと弾性線維の合成を刺激する原理です。
ただし、注意すべき点があります。施術者のハンドリングが不適切だと接触面が減り、局所にだけ強いエネルギーが集中することがあり、その場合はやけどのリスクが報告されています。双極性の特性上、たいていは浅い深さのやけどで2週間以内に回復する傾向がありますが、施術者の熟練度が結果を大きく左右するという意味でもあります。

インモードはこうした限界を補うためにFxモードを加えました。カッピング(吸い玉)のように肌を吸引し、その間に電流を流して、より深い脂肪層をターゲットにエネルギーを届ける方式です。ただし、肌が厚い場合は望む深さまでエネルギーが届かず効果が落ちることがあり、カッピングの跡のようなあざやむくみが生じて1〜2週間ほどで改善する様子が、診察室ではよく見られます。針で入り込むマイクロニードル高周波系が気になる方は、ニキビと毛穴、赤ら顔が重なるとき、まずマイクロニードル高周波を思い浮かべる理由も関連する内容です。
では、診察室ではどのように方向性を決めるのか
正解が一つに決まっている問題ではありません。何をより重視するかによって答えが分かれます。
小じわや弾力の低下、たるみが気になり、多少の痛みを我慢してでも一度でもう少しはっきりした変化を望むなら単極性高周波。比較的手頃な費用で、痛みなく気軽に受けたいならコストパフォーマンスの良い双極性高周波。まずこの基準線を立ててから機器を選ぶことをお勧めします。
同じ単極性の中でもデンサーティとサーマクールを比べる視点については、なぜデンサーティをサーマクールの本格的なライバルと見るのかに別途書いています。肌の厚み、たるみの程度、痛みを許容できるかどうかは人それぞれ異なるため、ご自身の状態でどちらが合うかを確認したい方は、チャットで相談するをご利用ください。
執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2024年1月23日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適切な治療と結果は個人の状態によって異なる場合があります。