診察室で肌のハリが落ちたと感じている方とお話ししていると、リフティング施術といえば多くの方がまずサーマクールやデンサーティを思い浮かべます。ただ、費用が負担でためらう方も少なくありません。そのようなとき、私はまずお悩みの種類をお伺いします。深いたるみではなく、小じわや毛穴、肌のキメが主なお悩みであれば、同じ高周波(RF)系でありながら性質の異なる選択肢も併せて検討するためです。

サーマクールのように真皮層を刺激してコラーゲン生成を促す施術は、一つだけではありません。微細な針を通して真皮に直接高周波を届ける方法、それがポテンザです。

2つの施術は何が違うのか
ポテンザ(マイクロニードルRF)とサーマクール(単極RF)は、肌のハリと小じわ改善の代表的な施術として知られています。目指すところは似ていますが、エネルギーの伝え方と到達する深さに違いがあります。
| 区分 | サーマクール | ポテンザ |
|---|---|---|
| 方式 | 単極RFを肌表面から伝える | マイクロニードルで真皮に直接RFを伝える |
| 到達深度 | 約3-4.5mm、真皮下層と皮下脂肪層 | 約0.5-3.5mm、針の長さで調整 |
| 刺激範囲 | 広い範囲をまとめて刺激 | 表皮と真皮を同時に刺激 |
| 主に期待される改善 | リフティング、深いハリ | 小じわ、毛穴、肌のキメ |

サーマクールはどのように作用するのか
サーマクールは、RFエネルギーを肌に広く深く届けます。肌の深い部分でコラーゲン線維をまず収縮させ、続いて新たなコラーゲン生成を促すという原理です。おおよその到達深度は3-4.5mmで、真皮下層と皮下脂肪層まで届くことがあります。
広い範囲を一度に刺激するため、顔全体のリフティングや深いハリの改善を期待する方に合いやすい傾向があります。高周波リフティングがどのような原理でコラーゲンを刺激するのか、より詳しい背景はサーマクールとデンサーティの高周波の原理をまとめた記事で解説していますので、併せてお読みいただくのもよいでしょう。
ポテンザはどのようなお悩みに強いのか
ポテンザは、微細な針を肌に刺したうえで、真皮層に直接高周波(RF)エネルギーを届けます。この過程で肌に微細な損傷をつくり、その回復過程でコラーゲンとエラスチンの生成を促す方式です。
マイクロニードルの長さを調整して0.5-3.5mmの深さまで作用させることができ、サーマクールと異なり表皮と真皮を同時に刺激する点が特徴です。そのため、浅い小じわや毛穴、肌のキメの改善に強みがあります。実際に、マイクロニードルRF後に目元の小じわが改善した経過が、学会資料や論文で報告されています。
個人的には、目元の小じわに関してはポテンザに並ぶ施術は多くないと考えています。もちろん、Frx CO2系のほうがよい結果を示す場合もあり、状態によって方向性は変わります。
ニキビや毛穴、赤みが同時にあるときにマイクロニードルRFを優先して検討する背景については、毛穴と赤みが重なるときのアプローチをまとめた記事でさらに続けています。ご自身の肌に単極と双極のどちらが合うのか気になる方は、単極RFと双極RFを比較した記事も参考になります。

組織検査の所見でも、施術後にコラーゲン密度が増加した様子が観察されます。
ご自身のお悩みがリフティング寄りなのか、小じわや毛穴寄りなのか判断が難しい場合は、ご自身で判断するよりも状態を直接確認するほうが正確です。今すぐチャットで相談する
回復過程で知っておきたいこと
ポテンザはマイクロニードルを使用するため、施術部位に赤い跡が残ることがあります。
- 赤い跡には個人差がありますが、おおむね1-2日程度続くことが多いです
- 刺激の強さと針の深さによって反応の程度が異なります
- 回復期間とケア方法は、肌の状態に合わせてご案内します

では、どのような順序でお勧めするのか
まとめると、費用面のご負担やお悩みの種類によっては、ポテンザはサーマクールの現実的な代替策になり得ます。深いたるみよりも小じわ、毛穴、肌のキメが主なお悩みであれば、まずポテンザを受けてみる選択が合理的な場合が多いです。
もちろん、2つの施術は競合関係というよりも役割が異なります。サーマクールで深いハリを整え、その合間にポテンザで表皮と真皮のキメを整えると、互いの足りない部分を補い合うことができます。リフティング施術全体をどのように組み合わせるか迷っている方は、リフティング施術の選び方の基準をまとめた記事でまず全体像をつかむことをお勧めします。
各機器の詳しい特徴は、ポテンザの施術案内とサーマクールFLXの施術案内のページでもご確認いただけます。費用は肌の状態を確認したうえで、カウンセリングを通じてご案内いたします。
チャットで相談する執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2024年11月26日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適した治療や結果は個人の状態によって異なる場合があります。