目元にできた日光黒子(老人性色素斑)は、その部位ゆえに常に慎重さが求められます。まぶたの皮膚は顔の中でも特に薄く敏感なため、色素だけを見てむやみにアプローチすると、周囲の皮膚に負担をかけるおそれがあるからです。今日は、他院で何度か治療を受けたにもかかわらず再発を繰り返していた上まぶたの日光黒子に、診察室で改めて向き合った記録を残しておきます。
再発を繰り返していた上まぶたの日光黒子、どのような状態だったのか
30代後半の女性の患者さんが、右の上まぶたにできた日光黒子で来院されました。10年以上続いている病変で、大きさは約10cmに及ぶほど広範囲に広がっていました。他院でも何度か治療を受けたものの、時間の経過とともに再び色素が浮き出てきたため、私のもとを訪ねてこられたケースでした。

右目の周りという部位の特性上、治療は容易には見えませんでした。目に近い部位ほど照射範囲と強さをより慎重に設定する必要があり、回復過程で色素がどのように反応するかも併せて考慮しなければならないからです。
なぜ日光黒子は治療後も再び浮き出てくるのか
日光黒子は、表皮の基底層にあるメラノサイトと色素が関与する病変です。表面に見える色素が薄くなったからといって背景まで完全に整ったわけではなく、刺激や紫外線への曝露、もともとの病変の深さによって色素が再び現れる経過が、診察室ではよく見られます。
そのため私は、日光黒子を診る際に次の点を併せて確認します。
- 病変が表皮にとどまっているのか、それともより深い層の背景まで絡んでいるのか
- 以前の治療でどのような方法でアプローチし、どの時点で再発したのか
- 目元のように薄く敏感な部位なのか、それゆえ強さをどう調整すべきか
色素が薄くなったことと、背景まで整ったことは別の話です。再発を減らすには、表面に現れた色だけでなく、その下にある条件まで併せて見る必要があると考えています。
この病変の組織学的な背景が気になる方は日光黒子の組織学的なお話を取り上げた記事を、レーザーが色素にどのように作用するのかが気になる方はレーザーの原理をまとめた記事と続くレーザーのお話を併せてお読みいただくと、より理解しやすくなります。
リポットレーザーでアプローチしたこの症例の経過
この患者さんには、リポットレーザーを用いて1回の治療を行いました。広範囲で長く続いていた病変であるため、照射の強さと範囲を目元の位置に合わせて慎重に設定し、その後約5か月にわたって経過を観察しました。

時間が経つにつれて、上の写真のように日光黒子が目に見えて薄くなったことが確認できました。ただし、治療回数や回復期間、反応の程度は病変の深さと個人の肌の特性によって異なるため、同じアプローチでも結果には個人差があり得ることも併せてお伝えします。
ご不明な点があれば、今すぐチャットで相談するからお気軽にお問い合わせください。
治療前後を並べて見ると
治療前後を一つの画面で比較すると、変化がよりはっきりとわかります。

| 区分 | 初診時 | 約5か月経過 |
|---|---|---|
| 病変範囲 | 右上まぶた 約10cm | 範囲が目に見えて縮小 |
| 色素の濃さ | 濃く境界がはっきりしている | 薄くなり境界がぼやけている |
| 治療歴 | 他院での繰り返し治療後に再発 | リポットレーザー1回後に経過観察 |
このように広範囲で長く続いた目元の日光黒子でも、部位と病変の特性を考慮して計画を立てれば、改善を期待することができます。ただし、再発するかどうかはその後のケアにも左右されるため、治療と同じくらいその後が重要です。
取り除いた後がより重要な理由
日光黒子を薄くした後は、紫外線対策と刺激の管理が再発を左右する大きな要因となります。特に目元は皮膚が薄く、回復過程で色素沈着が残りやすい部位のため、初期のケアの方向性をあらかじめ決めておくのが望ましいです。治療後の回復ケアについては、日光黒子除去後の回復ケアの方向性をまとめた記事とレーザー後のケアを取り上げた記事でより詳しく説明しています。
診察室からお伝えしたいこと
目元の日光黒子は、部位のせいで治療を先延ばしにしたり、再発を経験して諦めてしまったりすることが少なくありません。しかし、病変の深さと以前の治療歴、部位の特性を併せて考慮して計画を立て直せば、方向性が変わることがあります。同じようなお悩みがあれば、写真を見ながら一緒に状態を確認することから始めてみることをお勧めします。費用は病変の状態によって異なるため、カウンセリング後にご案内いたします。
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執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2024年8月6日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適した治療や結果は個人の状態によって異なる場合があります。