こんにちは。オアロ皮膚科の皮膚科専門医、チョ・ミンギョルです。今日は、診察室で再び出会った多発性の日光黒子の症例を、判断のプロセスも含めて記録に残しておこうと思います。
4年間付き合ってきた頬骨の日光黒子、どのような状態で来院されたか
30代半ばの女性が、右の前頬と頬骨のあたりの日光黒子(老人性色素斑)を主訴に来院されました。色素が最初に目立ち始めたのは約4年前とのことでした。写真を見ると、境界が比較的はっきりした日光黒子の所見が観察されます。


日光黒子は、長年の紫外線曝露が積み重なり、表皮の基底層にあるメラノサイトが部分的に増えることで生じる色素疾患です。大きくなるとメイクでも完全には隠れず、日常生活でずっと気になると訴える方が多くいらっしゃいます。この方も、その不便さに長く悩んだ末に診察室の扉をたたかれました。日光黒子が組織学的にどのように形成されるのかは、日光黒子がなぜできるのかを組織学から解説したお話に別途まとめてあります。
なぜこの色素にはリポットレーザーでアプローチしたのか
色素治療において、私が常に心に留めている原則が一つあります。
色素を薄くできるかどうかは、どれだけ強い出力を使うかではなく、どの深さのどんな色素を狙うかで分かれます。
今回の病変は表皮に広く存在するはっきりとした日光黒子で、周囲の赤みや血管の反応も併せて確認する必要のある肌でした。そこで、表在性の血管を瞬間的に鎮めながら色素病変にエネルギーを届けるよう設計されたリポットレーザーでアプローチしました。強い出力そのものが目標なのではなく、狙った色素に必要な分だけのエネルギーを正確に届けることが核心です。

リポットレーザーで日光黒子にアプローチする具体的な原理や設定のお話は、日光黒子をレーザーで治療する第2弾のお話でより深く取り上げていますので、原理が気になる方は併せてお読みいただくとよいでしょう。
施術直後、色素はどう変わったか
施術後の経過を追ってみましょう。


個人差はありますが、広く広がっていた色素が目に見えて薄くなった状態です。初めて来院されたときと比べると、病変の境界がかなりぼやけています。もちろん、この結果がすべての日光黒子で同じように現れるとは申し上げられません。肌の厚さ、色素の深さ、紫外線対策の習慣によって、経過は異なるものです。
ビフォーアフターを並べてみると
ビフォーアフターの写真を同じ条件で比較してみましょう。


ビフォーアフターを見るとき、私が診察室で実際に確認しているポイントは次のとおりです。
- 病変の境界がぼやけたのか、それとも色が薄くなっただけなのか
- 周囲の正常な肌との色調の差が縮まったか
- 赤みや刺激の跡がなく、回復が安定して進んだか
この三つがそろって良くなったときに、はじめて満足のいく経過だと判断しています。
日光黒子を取り除いた跡、デュオダームをはがす瞬間
レーザーの後は、薄いドレッシング材(デュオダーム)で病変を覆って回復を助けます。ドレッシング材をはがす様子を収めてみました。

日光黒子の治療は、レーザーを照射するその瞬間よりも、取り除いた後の回復期のケアが最終的な結果を左右すると私は考えています。かさぶたのケア、紫外線対策、鎮静ケアがうまくいかないと、薄くなった色素が再び浮き上がってくることもあるからです。施術後にどのような方向でケアしていただきたいかは、日光黒子除去後の回復期に私がお願いしていることに詳しく書いておきました。
一度ですべて消えるわけではない、という言葉の意味
この方は、施術後に日光黒子が薄くなると、それまで日光黒子に隠れて見えなかった別の色素がようやく目に入るようになったとおっしゃいました。これは失敗ではなく、色素治療でよく出会う自然な順序です。最も濃く広い色素が整理されてはじめて、その下に潜んでいた薄い色素が見えてくるのです。
ですから私は、最初のカウンセリングでいつもこうお伝えしています。すべての色素が一度の施術で消えると保証するのは難しく、段階を分けて色素の種類ごとにアプローチする必要があると。特に日光黒子は脂漏性角化症や他の色素疾患と混同されやすいため、何から治療するかを決める鑑別がまず先です。
| 区分 | よく見られる特徴 | 診察室でのアプローチの方向性 |
|---|---|---|
| 日光黒子 | 紫外線を浴びる部位にあるはっきりした茶色の斑点 | 色素を狙うレーザーで段階的に |
| 脂漏性角化症 | 表面がふっくらと盛り上がった角化性の病変 | 病変の厚さに合わせて別途アプローチ |
| 肝斑 | 境界がぼやけ、左右対称に広がる | 真皮の背景まで併せて見るケア |
色素を目だけで見分けるのが難しい理由は、老人性イボと間違えやすい色素疾患にまとめておきました。色素治療でさまざまな経験を積んできた皮膚科専門医が一緒に方向性を決めていきますので、今気になっている色素がどのような性質のものか知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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執筆:チョ・ミンギョル院長(皮膚科専門医、大韓皮膚科医師会 色素・ニキビ・酒さ・毛髪マスター認定)。詳しい経歴は医療スタッフ紹介でご確認いただけます。 初回公開 2024年9月23日 / 最終確認 2026-07-09
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、適した治療や結果は個人の状態によって異なる場合があります。